停滞していたTOEIC650点から880点へ!30代会社員が実践した「飽きない」英語学習法

yoheyさんから投稿いただいた「みんなの英語学習法」です。
TOEICを初めて受験した体験談について紹介していただきました。


私のTOEIC学習体験談は、30代を目前にしたある種の「焦り」から始まりました。
勤務先のIT企業で海外プロジェクトが増え始め、昇進や重要な案件への参加条件として「TOEIC800点以上」が公然の基準となりつつあったのです。
英語のメールは何とか読めても、海外拠点とのオンライン会議では同僚が流暢に話すのをただ聞いているだけ。
そんな自分の姿に、静かな危機感を覚えていました。
当時の私のスコアは、大学時代に取得したまま放置していた650点
典型的な「読めるけど聞けない、話せない」日本人英語の典型で、このままではキャリアの道が閉ざされてしまうと本気で思いました。

無機質な単語リストを眺める作業は自分に向いていなかった

まず私が取った行動は、多くの人がそうするように、本屋で人気のTOE-IC対策本を数冊買い込むことでした。
ベストセラーの単語帳『金のフレーズ』を買い、分厚い文法書を広げ、週末にカフェにこもって勉強を始めました。
しかし、この方法は私には全く合いませんでした。
学生時代から暗記科目が苦手だった私にとって、無機質な単語リストを眺める作業は苦痛でしかなく、ページをめくる手がすぐに止まってしまいます。
結果、3ヶ月後の試験では670点。
時間とお金をかけたのに、誤差の範囲でしかスコアは伸びず、「自分には才能がないのかもしれない」と、完全に心が折れてしまいました。
その日の夜、対策本を部屋の隅に積み上げ、しばらく英語から逃避したのを覚えています。

英語を試験科目としてではなく、コミュニケーションの「ツール」と考える

このままでは駄目だと痛感した私は、戦略を根本から変えることにしました。
それは「受動的な勉強」から「能動的な学習」への転換です。
英語を試験科目としてではなく、コミュニケーションの「ツール」として捉え直し、楽しみながら生活に組み込むことを決意しました。
具体的には、以下の3つの新しい習慣を導入しました。

スマートフォンアプリの「iKnow!」を導入しました

一つ目は、単語学習のゲーム化です。
無味乾燥な単語帳を捨て、スマートフォンアプリの「iKnow!」を導入しました。
このアプリの優れている点は、単に単語を覚えるだけでなく、例文の中でその使われ方を学べること、そしてクイズ形式で楽しく取り組めることです。
さらに、科学的な忘却曲線理論に基づいて最適なタイミングで復習問題を出してくれるため、記憶への定着率が格段に上がりました。
通勤中の電車で毎日15分、ゲーム感覚で取り組むことで、あれほど苦痛だった単語学習が、日々の小さな達成感を得られる楽しい習慣に変わったのです。

シャドーイングでリスニング力を徹底的に強化

二つ目は、リスニング力の徹底的な強化です。
私の最大の弱点はリスニングでした。
そこで取り入れたのが、有名な『公式問題集』を使ったシャドーイングです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて影(シャドー)のように真似して発音するトレーニングです。
最初は全くついていけず、自分のカタコトの発音にも愕然としましたが、毎日30分、スクリプトを見ながらブツブツと真似をし続けました。
同時に、通勤中に聞いていたJ-POPをBBCのニュースポッドキャスト『Newscast』に変えました。
最初はBGMのようでしたが、シャドーイングを続けるうちに、徐々にキーワードが、そして文章の塊が聞き取れるようになっていくのを実感できたのです。
ある日、電車の中で聞いていたニュースの内容がすっと頭に入ってきた瞬間は、鳥肌が立つほどの感動がありました。

アウトプットをするべくオンライン英会話の「Cambly」を始めました

三つ目は、アウトプットの機会を強制的に作ることでした。
知識をインプットするだけでは、宝の持ち腐れです。
そこで、オンライン英会話の「Cambly」を始めました。
週に2回、30分だけですが、アメリカやイギリスのネイティブの先生とフリートークをするのです。
iKnow!で覚えたての単語や、シャドーイングで口に馴染んだフレーズを実際に使ってみる。
うまく通じると純粋に嬉しいし、言葉に詰まると悔しい。この「生きた英語」に触れる経験が、机に向かうだけの勉強の何倍も、私の学習意欲を刺激してくれました。
「次のレッスンであの話題について話せるようになろう」と、インプットの明確な目的にもなったのです。

満を持して受けた本番の試験で、結果は880点!

この3つの学習法を組み合わせ、半年ほど続けた頃、自分の中で明らかな変化を感じました。
公式問題集のスコアが、安定して850点を超えるようになったのです。
そして満を持して受けた本番の試験で、結果は880点。
画面に表示された数字を見た瞬間、思わずガッツポーズをしました。
私の体験から言えるのは、TOEICのスコアアップは、根性論や才能だけでは難しいということです。
自分にとって「続けられる」楽しい仕組みを見つけること。
そして、インプットとアウトプットをバランス良く組み合わせ、学習を「自分ごと」にしていくことが何より重要だと痛感しています。
このスコアのおかげで、今は海外のクライアントと直接オンラインで打ち合わせをするプロジェクトにも参加できるようになり、仕事の幅と自信が大きく広がりました。


ペンネーム:yohey(34歳・男性・会社員)
英語レベル:TOEIC880


yoheyさん、ご投稿ありがとうございます!

TOEIC880点、ここまでくると英語の様々な能力が上がっているでしょうし嬉しいですね。
最初の挫折を経て学習法を見直された姿勢が素晴らしいと思います。
アプリやオンライン英会話など、単調な学習にせず楽しさを取り入れた工夫が、継続の鍵になっていると感じました。
地道なシャドーイングも重要でしたね。
近年は書籍以外にも様々な学習方法がありますから、今回の体験談を参考に皆さんもTOEIC高得点を目指してみてください。




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