英語の文を黙読・音読するときにちょいちょいつまずいて、気になってはいるが、放っておいているもの。
動詞の過去形の語尾に付く -ed をどう発音するか。「ドゥ」なのか「トゥ」なのか。
と言うのがあります。
自分的にも長年、気になっていたんですが、だいたいなんとなく、この動詞は「ドゥ」だったかな、「トゥ」だったかな、とかウロ覚え状態で過ごしてきました。
でもこの発音には法則があるそうなので、折角なのでマスターしておきたいと思います。
あなたも是非この機会にマスターしておきましょう!
-ed の発音は直前の語尾の音で変わる
まず、動詞の語尾が、
ア行 [a,i,u,e,o]、ナ行 [n]、マ行 [m]、ラ行 [r,l]
または、
濁点がつく、ガ行 [g]、ザ行 [z]、バ行 [b]
の場合は -ed の発音は「ドゥ」となります。
次に、動詞の語尾が
カ行 [k]、サ行 [s]、ハ行 [h]、パ行 [p]
の場合は、-ed の発音は「トゥ」となります。
この分れ方には、実は規則性があって、上のほうが「有声音」、下のほうが「無声音」と言います。
有声音…音を出すときにノド仏が震える
無声音…音を出すときにノド仏まで使わずに口の中だけで出す
有声音のときの-ed
例えば、play プレイ → プレイドゥになるわけですが、プレイの語尾は「イ」で、ア行ですね。
「イ」と声を出すときの「自分の口の中」をイメージしてみてください。
「イー」と喉の奥のほうから口の外まで、繋がってますよね。
この音の出し方が「有声音(voiced sound)」です。有声音のときは「ドゥ」ですね。
語尾が、グ、ズ、ブ、ム、ン、ル など、
例:
opened オープンドゥ【音声】
loved ラブドゥ【音声】
surprised サプライズドゥ【音声】
appeared アピアードゥ【音声】
assumed アシュームドゥ【音声】
deserved ディザーブドゥ【音声】
spilled スピルドゥ【音声】
無声音のときの-ed
次に、「トゥ」と濁らないときですが、
カ、サ、タ、ハ、パ行
「ク」と発音するときの「自分の口の中」をイメージしてみてください。
「ック」と、発音する前に、一旦、口の中で壁が出来ます。引っ掛かりがありますよね?
こういうのが無声音(unvoiced sound)です。
語尾が、ク、ス、シュ、チュ、プ、フ(k,s,sh,ch,p,f) などなどなど、
例:
looked ルックトゥ【音声】
focused フォーカストゥ【音声】
pushed プッシュトゥ【音声】
searched サーチトゥ【音声】
cropped クロップトゥ【音声】
上記2パターンが基本です。
なおこの法則は、動詞の三人称単数形の語尾 -s や、名詞複数形の語尾の -s、所有格の語尾 ‘s などのときも同じですので応用がききますね。
とにかく英語では、「有声音の後は音が濁る」、そして「無声音の後は音が透き通る」と覚えておくといいかもしれません。
ということは、阪神タイガースは、この法則で行くと英語発音的には間違いで、tigers はタイガーズが正しいと言うことになりますね。(固有名詞ということでOKなのかな?)
まとめます
ドゥになるとき…
◎動詞の語尾が、濁点がつく「g,z,b,v」などの場合は -ed は「ドゥ」
◎動詞の語尾が、「ア行」母音のときは -ed は「ドゥ」
◎動詞の語尾が、「m,n,r」のときは -ed は「ドゥ」
トゥになるとき…
◎動詞の語尾が、それ以外の「k,s,sh,p」など、軽い音の時は -ed は「トゥ」
となります。
最後に、
動詞の語尾が、タ行[t]、ダ行[d]
のときだけは、例外で!
-ed は「ィド」と発音します。
例:
needed ニーディド
adopted アダプティド
accepted アクセプティド
cheated チーティド
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これで、過去形の発音を、マスターしました!やっぱり日本人の私にとって英語の発音は、難しい?
wantedやwickedはドゥなんですけどどうしてでしょうか。
cの時はどうなりますか?