「とても」という意味の副詞 very と so の違い・ニュアンス

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very so は、日本語で言うと「とても~だ」という意味の副詞で、同じもののような気がしますが、実はちょっとした違いがあります。
今回は、この very と so の違いをきっちり理解しましょう。

 

たとえば、このような例文

You are very cute.
You are so cute.

日本語に訳すと、どちらも「君はとてもかわいい。(あなたとても素敵よ。)」という意味です。

また、

Thank you very much.
Thank you so much.

どちらも「本当にありがとうございました。」という意味です。

でも、実は以下のような違いがあります。

very
事実を述べている
言い方によると他人事に聞こえる

so
心がこもる
話し手の気持ちが含まれる

so の場合は、中学で習った、so ~ that … の構文を考えると分かりやすいです。
so ~ that …「…するほど~だ」という意味でしたね。
もともとの so は比較表現です。
so ~ that … so ~ as … などのように「(…するほど、…するくらい)~だ」という意味が根底にはあります。

例:I’m so excited that I can’t sleep.「とても興奮して眠れない。」
「私はとっても興奮している!眠れないほどだよ。」という意味になりますね。

ですので、

I’m so excited.
You are so cute.

など、so を使う場合は、
省略された that 以下のことが隠されている(省略されている)状態なんですね。
You are so cute. の場合でしたら、
(that I want to kiss you.) 「キスしたいくらいキュート」とか、(that I want to hold you.)「抱きしめたいくらいキュート」 とか。
何だか期待感が膨らみますね。

そのように、話し手の気持ちを強く表せるのが so です。
ですので、何か心を込めたいときは、very よりも so を使うのがベターです。

 

また、soを使うときは、その感覚を相手と共有したいという気持ちがあります。

He is so cute. という場合は
「彼ってすごくキュートよね。(そう思うでしょ?)」という意図があります。
話し相手も彼のことをを知っていてる場面です。

一方、
He is very cute. の場合は、
「彼ってすごくキュートなんです。」という意味で、彼のことをまだ知らない話し相手に説明してあげている場面です。

ですので、必然的に so の方が、友達や家族、恋人同士など親しい間柄で使われることが多くなります。

まとめると・・・

  • so は話し手の感情が入る
  • very は説明的・客観的
  • so は相手との共有事項について
  • very は相手が知らない情報について

very so は、英会話で何かを言いたいときに必ずと言っていいほど必要になってくる初歩的な強調表現(emphatic expression)です。
その違いをしっかり理解して使い分けられるようになれば、自分の言いたいことを自信をもって表現できるようになれますよ。ぜひこの機会に何度も復習して覚えていってくださいね!


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