先日メルマガで出た wages ウェイジ【音声】という単語は「賃金」という意味ですが、
他に「賃金・給料」という意味の単語には、salary 【音声】サラリー があります。
今回は、それぞれの違いをまとめておきたいと思います。
wages = 労働時間に対する賃金(時間給や日雇いなど)
salary = 給料(年俸や月給など決まった額)
ということらしいです。
Oxford Dictionary によりますと、
salary
A fixed regular payment, typically paid on a monthly basis but often expressed as an annual sum, made by an employer to an employee, especially a professional or white-collar worker.
雇い主によって固定的・定期的な被雇用者への支払い。一般的には月給、しばしば年俸としてあらわされる。特に専門的またはホワイトカラーの仕事に用いられる。
wage
A fixed regular payment earned for work or services, typically paid on a daily or weekly basis.
固定的・定期的に仕事やサービスの報酬として受け取る支払い。一般的には日給・週休での支払いになる。
salary は、いわゆるサラリーマンの「給料」という意味合いです。「月給取り」がもらうお金ですね。正社員さんの賃金は、salary がしっくり来ます。
一方、wage の方は、取っ払いの手渡し的な意味合いが強いようです。
肉体労働や単純作業・日雇い労働の賃金という意味合いですね。
イメージ的には、産業革命時代の工場労働者が、工場主から手渡しでもらう賃金という感じでしょう。
働いた時間で決まるアルバイトの給料などは、wages の方がしっくりきます。
また wage が通常は複数形で使われるのは、毎日や毎週末に、働いた時間分を繰り返しもらうという意味合いからだそうです。
例:My wages are 100 dollars a week.「私の賃金は週に100ドルです。」
また、wage には、会社全体を見たときの「平均人件費」という意味合いがあります。
会社と労働者の間での全体的な賃金交渉などの際は、wage がよくつかわれます。
例:demand wage increases「賃上げ要求を行う」、minimum wage「最低賃金」、low-wage labor「低賃金労働」、wage burden「人件費(会社側から見ての賃金負担)」
それぞれの例を見ておきましょう
salaries of office workers「サラリーマンの給料」
executive salaries「役員報酬」
get a 10-percent increase in salary「給料が10%昇給する」
barely survive on one’s salary「給料ぎりぎりでやっていく」
accept lower wages「賃金の引き下げを受け入れる」
cut in wages「賃金カット」
per-hour wages, wages an hour「時給」
wage-worker「時間給で働く人」
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