今日も英語脳で英語を読む練習をしていきましょう!
一日一文“英語脳”で読む英語上達法
2021年12月2日(木)号
VOL.4622
本日の例文
英国のプロトフェミニスト作家であるメアリー・アステルの言葉です。
‘Tis very great pity that they who are so apt to over-rate themselves in smaller matters, shou’d, where it most concerns them to know, and stand upon their Value, be so insensible of their own worth.
今日の予習
■It is pity that ~
~なのは残念だ
□‘Tis
ティズ
It is の古い書き方
□pity
音声
[ピ]・ティ
残念なこと、哀れみ
■be apt to ~
~しがちである
□overrate
音声
オウ・ヴァー・[レ]イトゥ
~を過大評価する、買いかぶる
■small matter
ささいなこと、取るに足りないこと
□shou’d
音声
should の古い書き方
□concern
音声
コン・[サ]ーン
~の気をもませる、~を意識させる
■stand upon ~
~に立つ、~に基づく、~に依存する、~を主張する
□value
音声
[ヴァ]・リュー
価値、重要性、ありがたみ
■be insensible of ~
~に無自覚な
□insensible
音声
イン・[セ]ン・スィ・ボォ
無自覚な、無頓着な
□worth
音声
[ワ]ース
価値、値打ち
※
引用元:Mary Astell- Brainy Quote
‘Tis very great pity that they who are so apt to over-rate themselves in smaller matters, shou’d, where it most concerns them to know, and stand upon their Value, be so insensible of their own worth.
で「ほんのつまらない些事において自分自身を過大評価する傾向のある者たち。そこでは彼らは自分の重要性を認めそれに依存することが最大の関心事である。そのような者たちほど、自分自身の本来の価値に無自覚であるのだから、なんとも哀れなことである。」という意味になります。
メアリー・アステルは1666年生まれのイギリスの思想家・著述家です。
今回の文は A Serious Proposal to the Ladies(御婦人方へのまじめな提言)の一節のようです。
こちらで原文が読めます。
http://www.luminarium.org/eightlit/astell/proposal1exc.php
日本ではまだ江戸時代初期の、かなり古い時代に書かれたLate Modern English(後期近代英語)なので見慣れない言い回しや表現がありますね。
‘Tis は It is ~, It’s ~ の古い書き方です。
また、shou’d も同様に should の古い書き方となります。
‘Tis very great pity that ~ で「~なのはとても哀れなことだ」です。
pity は名詞で「哀れなこと、哀れみ、残念なこと」です。
現代文では可算名詞として It is a pity that ~ と a が付くことが多いと思います。
何が哀れかというと、that節となって、
(that) they who are so apt to over-rate themselves in smaller matters, までが主語です。
they「彼ら」が先行詞で who ~ で「~な彼ら(~な人たち)」です。
どんな人たちかというと、
are so apt to over-rate themselves in smaller matters で「自分を買いかぶる傾向がある(人たち)、つまらないことで」です。
overrate ~ で「~を過大評価する」です。
small matter は「つまらないこと、ささいなこと、取るに足りないこと」です。
shou’d ~ が続きますが、この should は、
It is ~ that … の文の中で使って「~であるとは、~するとは」と、驚き・残念・予想外などの気持ちを表します。
例:I’m surprised that she should have felt so angry.「彼女がそんなに怒っているとはなんとも驚きました。」
where ~~ their Value, までが挿入部となります。
where は in smaller matters を説明する関係副詞です。
「その些細なことの中では」という意味です。
it most concerns them to ~ で「~することが、もっとも彼らの気を引く」です。
concern は「~を心配させる」から「~を関心をもたせる、気を持たせる、興味を持たせる」です。
例:What concerns me most is ~.「私の一番の関心事は~だ。」
them は先述の they「(自分を過大評価する)人たち」のことです。
何をすることが彼らの最大の関心事なのかというと、
to know, and stand upon their Value, で「自分たちの重要性を、知ること、そしてそれに頼ること」です。
stand upon ~ または stand on ~ で「~の上に立つ」から「~に依存する、~を拠り所とする」という意味になります。
(shou’d) be so insensible of their own worth. で「自分自身の本来の価値に無頓着である(とはなんとも哀れだ)」です。
be insensible of ~ で「~に無関心である、~に無頓着だ」です。
worth と value はどちらも「価値」という意味ですが、今回の文では対比で使われています。
違いは worth が「本来の価値、値打」で、value は「(各人が見出す)価値、重要性」となります。
つまり value は主観的なものであり見る人によって変わりますが、
worth は「元の値段・値打ち」ですので客観的なものです。
例:Difference Between Value and Worth
https://www.differencebetween.com/difference-between-value-and-vs-worth/
また今回の文で Value がキャピタライズされている理由ですが、以下が参考になりました。’
http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2010-12-01-1.html
それではまず文節に分けて日本語に訳し内容を理解して下さい。
‘Tis very great pity that
~なのは実に哀れなことである
they who are
~な人たちが
so apt to over-rate themselves
自分を買いかぶりがちな
in smaller matters,
取るに足りないつまらないことで
shou’d,
~するとは
where
そこでは
it most concerns them
~が最も彼らの関心を買う
to know, and stand upon their Value,
自分のありがたみを知りそれに頼ることが
be so insensible of their own worth.
(そんな人たちが)自分自身の本来の価値に無頓着である(とは)
今度は「頭の中で」一行ずつ日本語に訳しながら…
‘Tis very great pity that
they who are
so apt to over-rate themselves
in smaller matters,
shou’d,
where
it most concerns them
to know, and stand upon their Value,
be so insensible of their own worth.
次はいちいち日本語に訳さずに読んでみましょう。
‘Tis very great pity that
they who are
so apt to over-rate themselves
in smaller matters,
shou’d,
where
it most concerns them
to know, and stand upon their Value,
be so insensible of their own worth.
では最後に日本語に訳さずにこの文章の情景を思い浮かべられるようになるまで繰り返し読んでみてください。目を閉じて暗唱できるようになったら完璧です。
‘Tis very great pity that
they who are
so apt to over-rate themselves
in smaller matters,
shou’d,
where
it most concerns them
to know, and stand upon their Value,
be so insensible of their own worth.
Good job!
英語脳で読めましたね。今日も一歩、あなたはネイティブスピーカーに近づきました。おめでとう!
復習:日本語から英語を思い出してみましょう。
~なのは実に哀れなことである
~な人たちが
自分を買いかぶりがちな
取るに足りないつまらないことで
~するとは
そこでは
~が最も彼らの関心を買う
自分のありがたみを知りそれに頼ることが
(そんな人たちが)自分自身の本来の価値に無頓着である(とは)
今日のつぶやき
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編集:こばやし
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