中学一年1学期の英語の遅れを取り戻す

英語の家庭教師をしていた時のことです。

夏休みに入ってすぐ、お母さんから、中学1年生のお子さんについて相談がありました。

1学期の英語がひどい点で困っているということでした。

他の教科はまあまあの点数なので、夏休みに英語を何とかしたいということでした。

こういうお子さんはけっこういます。

小学校でも活動はありますが、英語学習の本格的な出発は中学1年です。

中学校の英語は簡単な単語やゲームなどで楽しく進みますが、最初の頃の簡単な文の形が非常に重要です。

You are ~.

というような、なんでもない形が

Are you~? となり、

He is~. が Is he~?

Do やDoes も出てくるなど、どんどん変化していきます。

ゲームで楽しくやって、分かっているような気がしても、この文法をしっかりきちんと勉強として覚えていかないと、すぐに頭の中でごちゃごちゃになり、その先がさっぱり分からなくなります。

1学期頃は何となくやれていますが、2学期から分からなくなる子は多いのではないでしょうか。

英語の塾に行っている子は、そこで教えてもらえるのかもしれませんが、そうでない場合は、文法の問題集を買って、せっせと解くことが大事だと思います。

また、案外大変なのが、単語を覚えることです。

book とか dog とか pen、 desk、kitchen など、

普段使っている単語でも、発音とつづりが違っているものが多く、書けるようになるためには、それなりの時間が必要です。

根気よく練習しなくてはならないので、我慢力が要ります。

その際、自分なりに効率的に覚えられる方法を考案したほうがいいです。

だらだらとノートに書いていても覚えにくいでしょう。

小テスト形式で3~4個から覚えます。

さてこの子供さんですが、会って様子を見ましたら、やはり、文法がさっぱり分かっていませんでした。

それと、単語のつづりが書けないのです。

他の教科ができているので、能力的には問題はないと判断しました。

週1回では取り返せないと判断して、週2回の勉強でスタートしました。

基本的には、教科書を最初からやっていきますが、Repeat after me. の形で、繰り返して後を追って発音してもらいます。

そしてLessonごとに読めるようにといいました。

丸ごと文を覚えるくらい繰り返すことにしました。まず耳からです。

そして文法の説明付きの練習問題を2冊買い、詳しく文法を説明しては練習・チェックの繰り返し。

間違いやすい部分は、別の問題集のその部分だけを再度解いてもらいました。

そして問題は単語です。

これは我慢して毎日繰返し書いて覚えるという習慣が出来ていないと、今後の英語の勉強が全部だめになっていきます。

次々単元で出てくる単語を次々覚えて書けるようにならないと、英語の勉強は行き詰まります。

その習慣ができているかどうかが大問題なのです。

しかしこれには初期の訓練と、コツをつかむことが必要なのです。

1学期の分も取り返さなくてはいけないので、夏休みもゆっくりしていられません。

1学期の遅れを取り戻すのは結構大変なのです。

中学校の1学期というのは英語の文法の基本が一通り入っていると考えていいです。

夏休みが最大のチャンスです。


ペンネーム:ユリアさん
英語レベル:英語教員免許保持





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