英語脳メルマガ 第04375号 He’s just an aging mortal with really bad knees, の意味は?

https://www.ted.com/talks/elizabeth_gilbert_on_genius

今日も英語脳で英語を読む練習をしていきましょう!

一日一文“英語脳”で読む英語上達法
2021年3月30日(火)号
VOL.4375

本日の例文

エリザベス・ギルバート氏によるTEDスピーチ「創造性をはぐくむには」です。

He’s just an aging mortal with really bad knees, and maybe he’s never going to ascend to that height again. And maybe nobody will ever chant God’s name again as he spins, and what is he then to do with the rest of his life? This is hard.

今日の予習

aging
音声
[エ]イ・ジング
年老いた、老齢の

mortal
音声
(死ぬ運命にある)人間、(神ではないただの)人間

bad knees
負傷した膝、痛む膝

ascend to that height
そのような高みにまで上る

ascend
音声
ア・[セ]ンドゥ
上昇する、高く上がる、昇る

height
音声
[ハ]イトゥ
高さ、高いところ、最高潮、頂点

chant
音声
[チャ]ントゥ
詠唱する、繰り返し言う、唱える

spin
音声
ス[ピ]ン
開店する、くるりと回る

the rest of one’s life
残りの人生


引用元:Your elusive creative genius – TED

He’s just an aging mortal with really bad knees, and maybe he’s never going to ascend to that height again. And maybe nobody will ever chant God’s name again as he spins, and what is he then to do with the rest of his life? This is hard.
で「彼は痛む膝を抱えたただの年老いた人間でしかありません。そして、きっとあのような高みにまでふたたび上りつめることはありません。また、彼がくるっと回転するたびに神の名を唱える人々ももういません。それじゃ、いったい彼は残りの人生何をやって生きるというのでしょう。これは辛いことです。」という意味になります。

前回の文を確認したい方はこちらから。
http://www.eigonou.net/backnumber/04368/

He’s just an aging mortal with really bad knees, で「彼はただの年老いた人間、とても痛む膝を持った」です。
an aging mortal は「年老いた一人の人間」という意味です。
aging エイジングは人に使って「年老いた」という意味の形容詞です。
動詞形は age エイジ「年をとる、経年劣化する、熟成する」です。
例:aging computer「古びた(旧式の)コンピューター」
mortal は「(不死の神ではない)死ぬ運命の、死を免れない」という意味の形容詞ですすが、
ここでは名詞として使って「(寿命のあるただの)人間」という意味です。
対義語は immortal イモータォで「不死身の、不死の、不滅の」です。
例:immortal fame「不朽の名声」、ordinary mortal「ただの人間」
with really bad knees で「とても痛む膝をもった」です。
bad knees で「悪い膝」ですが、ここでの bad は体の部位に使って「痛む、傷がある、負傷した」という意味です。
例:I have a bad back.「腰が痛い。」

and maybe he’s never going to ascend to that height again. で「そして、たぶん、彼は今後もうないだろう、あのような高みにまで登ることは、再び」です。
be never going to ~「~することはもうない」です。
ascend アセンドゥは「高まる、上昇する、昇る、昇進する」という意味の動詞です。
反対語は descend ディセンドゥ「下がる、低下する、零落する」です。
that height は「あの(ような)高み、あの高いところ」です。
見事な踊りを踊った夜にまるで神のようだと崇められたことを指しています。
height は「高さ」ですが、ここでは「高いところ、高み、絶頂期」という意味になります。
ハイトゥと発音します。width ウィドス「横幅」とセットで覚えましょう。

And maybe nobody will ever chant God’s name again as he spins, で「また、きっと、誰もこれからは二度と神の名を唱えない、彼がくるりと回っても」です。
chant は「詠唱する、唱える、繰り返し言う」です。
例:The priest chanted a prayer.「司祭は祈りの言葉を唱えた。」
as he spins で「彼がスピンすると」ですが、spin は「くるっと回る、回転する」という意味の動詞です。

and what is he then to do with the rest of his life? で「それじゃ、彼は何をするというのか、残りの人生で」です。
what is he then to do? で「それなら彼は何をするのか?」となります。
He is to do ~ で「彼は~することになっている」という意味の言い回しです。
例:He is to return to Japan on the next morning.「彼は翌朝日本に帰国する予定だ。」
with the rest of his life で「彼の残りの人生で」です。

それではまず文節に分けて日本語に訳し内容を理解して下さい。

He’s just an aging mortal
彼はただの年老いた人間です

with really bad knees,
とても痛む膝をかかえた

and maybe
そしてきっと

he’s never going to ascend
彼は今後~に上り詰めることはない

to that height again.
あのような高みに、ふたたび

And maybe
またきっと

nobody will ever chant
誰ももう唱えたりしない

God’s name again
神の名を、ふたたび

as he spins,
彼がくるりと回転するときに

and what is he then to do
では彼は何をするというのか

with the rest of his life?
残りの人生で

This is hard.
これは酷なことです

今度は「頭の中で」一行ずつ日本語に訳しながら…

He’s just an aging mortal

with really bad knees,

and maybe

he’s never going to ascend

to that height again.

And maybe

nobody will ever chant

God’s name again

as he spins,

and what is he then to do

with the rest of his life?

This is hard.

次はいちいち日本語に訳さずに読んでみましょう。

He’s just an aging mortal
with really bad knees,
and maybe
he’s never going to ascend
to that height again.
And maybe
nobody will ever chant
God’s name again
as he spins,
and what is he then to do
with the rest of his life?
This is hard.

では最後に日本語に訳さずにこの文章の情景を思い浮かべられるようになるまで繰り返し読んでみてください。目を閉じて暗唱できるようになったら完璧です。

He’s just an aging mortal
with really bad knees,
and maybe
he’s never going to ascend
to that height again.
And maybe
nobody will ever chant
God’s name again
as he spins,
and what is he then to do
with the rest of his life?
This is hard.

Good job!
英語脳で読めましたね。今日も一歩、あなたはネイティブスピーカーに近づきました。おめでとう!

復習:日本語から英語を思い出してみましょう。

彼はただの年老いた人間です

とても痛む膝をかかえた

そしてきっと

彼は今後~に上り詰めることはない

あのような高みに、ふたたび

またきっと

誰ももう唱えたりしない

神の名を、ふたたび

彼がくるりと回転するときに

では彼は何をするというのか

残りの人生で

これは酷なことです

今日のつぶやき

今日の学習メモ
★多読:
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★スピーキング・リスニング:
Elevate – Brain Training
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英検1級過去問リスニング
★ボキャビル:
メルマガ発行
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★その他:
初めて出会った言葉
sack ~「~を首にする」
arrange a lift「車の迎えを頼む」
innit「isn’t it の略形」
be dismissive of ~「~を真剣に考えない、~を取り合おうとしない」

毎日の継続が第一です。
それではまた明日!

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編集:こばやし

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7件のコメント

いつも勉強させて頂いています。

『and what is he then to do with the rest of his life?』の部分の解釈ですが
to do + with the rest of his lifeとして解釈するのでなく、
What should I do with 〜?、What did you do with 〜?のように、the rest of his lifeをどうする、どのように取り扱うのように考えるのは間違いでしょうか?

おっしゃる通り「the rest of his life をどうする、どのように取り扱う」と考えてOKだと思います。

確かに、そう考えると、スラッシュを入れるべき場所がちょっと変かもしれませんね。
and what is he then
to do with the rest of his life?
の方がしっくりきますかね?
ご指摘いただきありがとうございます。

いつも勉強させて頂いています。
早速のご返答ありがとうございました。

 いつも大変お世話になります。
 And maybe nobody will ever chant God’s name again as he spins, and what is he then  to do with the rest of his life? This is hard.
 「彼は何をするというのか、残りの人生で」とされていますが、やはり、納得できません。
 この  and what is he then to do with the rest of his life?  の解釈ですが、
be to do with sb / sth という成句で、「~と関係がある」という意味ではありませんか?
 以下、私の私訳です。ご検討下されば、幸いです。
 「彼が目覚めると、彼はただの老人に戻っていた。もはや、彼が一回転しても、誰も興味を示さない。いったい、踊っていたときの彼は、その後の彼の人生と何の関係があるというのか。」
 
彼は、残りの人生で,飯も食うだろうし、孫の世話もするかもしれない。
「 彼は何をするというのか、残りの人生で」という解釈では、彼は生きるための何もしないことになってしまい、おかしいです。

じろうさん、いつもコメントありがとうございます。

be to do with ~ という成句があるんですね!初めて知りました。
be to do with idiom – Merriam-Webster
https://www.merriam-webster.com/dictionary/be%20to%20do%20with

しかし今回の文に関しては、
What is he to do with the rest of his life?
と、目的語を問う what を使った疑問文であるため、述語である do には目的語が必要になってきます。
そして主語は he です。
平叙文に直すと、He is (going) to do (*what*) with the rest of his life.
「彼は残りの人生で(*what*)をすることになっている。」
となるかと思います。

もし上記の成句を使って「~と何の(どんな)関係があるか」と言いたければ以下のようになるのではないでしょうか?
How is he then to do with the rest of his life?
または、
In what way is he then to do with the rest of his life?
「それなら、彼は残りの人生とどんな風に関係があるというのか?」

ちなみに、be to do ~「~することになっている」の用法の分かりやすい説明がこちらにありましたのでご参考にしてみてください。
be to do(be+to不定詞)の意味・用法まとめ|英語イメージリンク
https://www.english-speaking.jp/meaning-of-be-to-do/

what is he to do ~? の心としては、
文字通りの意味で「彼にはもう何もすることがない」と言いたいわけではなく、
ちょっと大げさに「いったい何をすればいいというのか?」という一種の誇張表現になっているのかと思います。

いつも大変お世話になります。早速 用件に入ります。
what をdo の目的語とされていますが、これに異論を唱えます。
do with ~ を「~を取り扱う」と考えると、do の目的語にはなりません。
この what は、What is he ? 「彼は何者か?」という意味で、
he の補語になっていると考えることはできませんか?
 また、先生のご説明では、be to do を be going to do とされていますが、
これは乱暴だと思います。

 and what is he then          それなら、彼はいったい何者なのか    
 to do with the rest of his life?      残りの人生を取り扱うためには
   → それなら、彼は残りの人生と、どんなの関係があるというのか?
このように考えて、みましたがどうでしょうか?
  
なお。「英語イメージリンク」は 参考になりましたが、be to do は扱っていますが、
be to do wuth については何もいっておりません。
また、LEXICO でも、いい用例がたくさんありましたので、報告しておきます。

追伸
TED で該当箇所を再度確かめてみましたが、私の異論は、おかしいかもしれません。
エリザベス・ギルバート氏の発音では、以下のように区切られておりました。
And maybe / nobody will ever chant God’s name again / as he spins,
// and what is he then to do / with the rest of his life?
また、分からなくなりました。

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