【誤訳】英語脳メルマガ 第04125号 We should so provide for old age that it may have no urgent wants. の意味は?

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【誤訳】英語脳メルマガ 第04125号 We should so provide for old age that it may have no urgent wants. の意味は?


この回のメルマガに誤訳があることが判明しました。
修正版はこちらです。

すでに読んでしまったメルマガ読者の方、大変申し訳ございませんでした。
正しい訳の方を確認してください。
経緯についてはこちらのコメント欄をご覧ください。


以下は誤訳です。

今日も英語脳で英語を読む練習をしていきましょう!

一日一文“英語脳”で読む英語上達法
2020年7月23日(木)号
VOL.4125

本日の例文

アメリカの小説家で、代表作『大地』でピュリッツァー賞を受賞した、 パール・S・バック氏の言葉です。

We should so provide for old age that it may have no urgent wants of this world to absorb it from meditation on the next. It is awful to see the lean hands of dotage making a coffer of the grave.

今日の予習

provide for ~
(将来の出費・非常事態など)~に備える

old age
老齢期、老い

urgent
音声
[ア]ー・ジェントゥ
差し迫った、緊急の

want
音声
ほしいと望むもの、要求、欠乏、

this world
この世、今世

the next world
あの世、冥土

absorb
音声
~を吸収する、~を受け入れて和らげる

meditation
音声
メ・ディ・[テ]イ・ション
瞑想、熟慮

awful
音声
[オ]ー・フォ
ひどい、いやな、大変な

lean
音声
[リ]ーン
痩せた、贅肉の落ちた、引き締まった

dotage
音声
[ド]ウ・ティジ
もうろく、ぼけ

coffer
音声
[コ]ー・ファ
金庫、財源

grave
音声
グ[レ]イヴ
墓、墓所、死に場所


引用元:Pearl S. Buck Quotes – BrainyQuote

We should so provide for old age that it may have no urgent wants of this world to absorb it from meditation on the next. It is awful to see the lean hands of dotage making a coffer of the grave.

で「私たちはある程度は老後のために備えておくべきだ。年を取ったとき、切羽詰まって困窮して、天国のことを考えてその苦しみを和らげる必要がないように。もうろくした老人のやせた手が墓のための貯えを必死に作るのを見るのは最悪だ。」という意味になります。

We should so provide for old age で「私たちは(…するように)できるだけ~すべきだ、老後のために備えるべきだ」です。
so that …「…するように、…するために」です。
このように so verb(動詞)の前にくる用法もあるんですね。
参考:https://forum.wordreference.com/threads/so-verb-that.3621623/
provide for ~ は「~に備える」という意味になります。
prepare for ~ と同じ意味ですね。
例:provide for a long cold winter「長い寒い冬に備える」
old age は「老齢期、老後、老い」です。

(that) it may have no urgent wants of this world で「(~するように)それが差し迫った欠乏を持たないように、この世に」です。
言い回しが難しいですが、要するに
老後が切羽詰まって困ったことにならないように、といういことです。
主語の it old age を指しています。
have no urgent wants ですので「差し迫った不足を得ない」です。
urgent [ア]ージェントゥは「差し迫った、緊急の」という意味の形容詞。
want はここでは名詞で「欠乏、欠如、不足、困窮」となります。
必要であるけれども不足しているもの(こと)という意味合いです。
例:live in want「困窮した生活を送る」、from the want of experience「経験不足から」
of this world はここでは「この世の、今世の」です。

to absorb it from meditation on the next で「あの世のことを思ってそれを和らげるように」という意味です。
absorb ~ from … で「…することで~のショックを吸収する」という意味です。
absorb は「~を吸収する、~のショックを吸収してやわらげる」という意味があります。
例:shock absorber「緩衝材、衝撃吸収装置」
absorb itit は先ほどの a want「手に入らない苦しみ」のことを指しています。
何をすることでその苦しみを和らげる(absorb)のかというと、
from meditation on the next で「あの世のことを考える(瞑想する)ことで」です。
the next とは、the next world であって「あの世」です。
先ほどの this world と対になっていますね。
例:happiness in the next world「あの世での幸せ、冥福」
ちなみに仏教思想が根付いた日本人にとっては「来世、次の生まれ変わり」と訳してしまいそうですが、
西洋文化のキリスト教は基本的に「輪廻転生」の思想ではないので、「死後の世界、あの世、天国、冥土」となります。

It is awful to ~ で「~することはひどいものだ、ぞっとしない」です。

to see the lean hands of dotage making a coffer of the grave. で「~を見ること、もうろくした老人のやせた手が、墓のための貯えを作っているのを」です。
the lean hands of dotage で「やせた手、もうろくした人の」です。
lean は動詞では「傾く」という意味もありますが、ここでは形容詞で「贅肉の落ちた、やせた、引き締まった」です。
例:lean cheek「こけた頬」、lean beef「牛の赤身肉」
dotage ドウティジは「もうろく、ぼけ」という意味の名詞です。
making a coffer of the grave で「墓の財源をつくる」です。
coffer コファーは「金庫、貴重品箱」です。または「財源、蓄え」という意味にもなります。
例:his personal coffer「彼の私的蓄財」

それではまず文節に分けて日本語に訳し内容を理解して下さい。

We should so provide for old age
私たちは老後にある程度備えておくべきだ

that
~なように

it may have no urgent wants
差し迫った困窮がないように

of this world
この世での

to absorb it
(その結果)その苦しみを和らげるようになる

from meditation on the next.
あの世のことを考えて

It is awful to see
~を見るのは最悪だ

the lean hands of dotage
もうろくした老人の痩せた手が

making a coffer of the grave.
墓のための貯えを必死に作っているのを(見るのは)

今度は「頭の中で」一行ずつ日本語に訳しながら…

We should so provide for old age

that

it may have no urgent wants

of this world

to absorb it

from meditation on the next.

It is awful to see

the lean hands of dotage

making a coffer of the grave.

次はいちいち日本語に訳さずに読んでみましょう。

We should so provide for old age
that
it may have no urgent wants
of this world
to absorb it
from meditation on the next.
It is awful to see
the lean hands of dotage
making a coffer of the grave.

では最後に日本語に訳さずにこの文章の情景を思い浮かべられるようになるまで繰り返し読んでみてください。目を閉じて暗唱できるようになったら完璧です。

We should so provide for old age
that
it may have no urgent wants
of this world
to absorb it
from meditation on the next.
It is awful to see
the lean hands of dotage
making a coffer of the grave.

Good job!
英語脳で読めましたね。今日も一歩、あなたはネイティブスピーカーに近づきました。おめでとう!

復習:日本語から英語を思い出してみましょう。

私たちは老後にある程度備えておくべきだ

~なように

差し迫った困窮がないように

この世での

(その結果)その苦しみを和らげるようになる

あの世のことを考えて

~を見るのは最悪だ

もうろくした老人の痩せた手が

墓のための貯えを必死に作っているのを(見るのは)

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6 Comments

  1. Reply

    いつも大変お世話になっております。
    本日の記事で、疑問がありますので、お尋ねします・
      to absorb it from meditation on the next
      で「あの世のことを思ってそれを和らげるように」という意味です。
      absorb it の it は先ほどの a want「手に入らない苦しみ」のことを指しています。
    とありますが、先ほどの a want は本文中にはなく、複数形の wants ならあります。
    この it は、a want ではなく、old age を指しているのではないでしょうか?

    →「私たちはある程度は老後のために備えておくべきだ。年を取ったとき、切羽詰まって困窮する必要がないように。天国のことを考えて、老後の生活を送るためには。
    もうろくした老人のやせた手が墓のための貯えを必死に作るのを見るのは最悪だ。」
    と解釈できませんか?

    • Reply

      コメントありがとうございます。

      私も最初 it は old age かと思ったのですが、
      it may have no urgent wants of this world to absorb it from meditation on the next.
      と、主語 it がすでに old age です。
      absorb it の it も old age だと、主語と目的語が同じになってしまいます。

      また want については、no wants「いかなる欠乏もない」で語法的に複数形になってはいますが、代名詞で受ける際は意味的に見て単数形 it で受けるという考え方です。

      absorb ~ は、強いエネルギーを少しずつ軽減しながら受け入れていく・耐える(=endure)という意味です。
      この場合の意味では、目的語には、攻撃・衝撃・苦難などネガティブなものが来るのが普通です。

      さらに、パール・S・バックの主張は、第二文中で coffer「財源」という言葉が出てくることからもわかる通り、とても現実主義的な考え方です。
      手遅れになってから天国に祈りをささげて苦しみに耐えるよりも、今からもっと現実を見て準備すべきだ、と理解するとしっくりきます。

  2. Reply

    いつも大変お世話になっております。
     「私も最初 it は old age かと思ったのですが、
     it may have no urgent wants of this world to absorb it from meditation
     on the next. と、主語 it がすでに old age です。
     absorb it の it も old age だと、主語と目的語が同じになってしまいます。」
    とありますが、「主語 it がすでに old age です。」がおかしいと思います。

    やはり納得できません。最初の文は 次のように区切るべきです。
    We should /so provide for old age / that it may have no urgent wants of this world /
    to absorb it from meditation on the next.
    to absorb の意味上の主語は、we だと思います。

    もし御説のように、it が wants を指すのなら、to absorb it は wants を修飾することになり、やはりおかしいことになります。
    e.g.  We have no bread to eat. は、OK ですが、
       We have no bread to eat it. はダメです。

    • Reply

      ご返信ありがとうございます。

      > 最初の文は 次のように区切るべきです。
      We should /
      so provide for old age / that it may have no urgent wants of this world /
      to absorb it from meditation on the next.
      > to absorb の意味上の主語は、we だと思います。

      なるほど。そのように区切ることはぜんぜん思いつきませんでした。
      確かにそれだと意味が通りますね。

      「この世に切羽詰まった欠乏のないように、私たちはある程度老後に備えておくべきだ」
      「あの世に祈りを捧げることで老後の意味をじっくり理解できるように」
      という訳になるでしょうか。
      absorb は「耐える」ではなく「少しずつ意味を理解する、自分のものにする」と取ればいいわけですね。

      解釈について結論を出す前にもう少し検討させてください。
      ご指摘いただきありがとうございました。

      • Reply

        じろうさんへ

        今回の例文の解釈についてはどうしても自分判断では難しかったので英語ネイティブに質問してみることにしました。
        以下私が質問したスレッドです。
        https://forum.wordreference.com/threads/we-should-so-provide-for-old-age-that-it-may-have-no.3725515/
        とても興味深い情報も得られたので、一度是非読んでみてください。
        absorb は「(人の)意識・心・集中・時間など)を奪い取る」という意味になるようです。

        上記の回答を元に、修正版をアップさせていただきましたので、ご確認いただければ幸いです。

        今回、ご指摘いただいて深い理解が得られました。
        ご指摘いただきありがとうございました。

  3. Reply

    小林先生、いつも大変お世話になります。
    今回のご検討、並びに World Reference.com への質問と回答、
    とても参考になりました。
     また、provide for にも新たな発見がありました。
    ありがとうございます。今後ともよろしくご指導願います。

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