イギリスに28年間住んでいる私の英語勉強方法

toatch21さんから投稿いただいた「みんなの英語学習法」です。
海外在住者のこれまでの英語学習方法について紹介していただきました。


私は現在、53歳で、イギリスに移住してから28年が過ぎました。
英語は日常生活で不自由なく話せますが、発音や文法など、まだ自信満々とは言えません。そんな私のこれまでの英語学習について書いてみたいと思います。

ビートルズにハマって英語に興味を持った

そもそも、小学校6年生の時にビートルズにハマった事から、英語に興味を持ちました。
いつか、イギリスに行ってみたい。
英語を話せるようになりたい。
と思ったのです。
そこからイギリスの音楽にどんどんとのめり込んでいき、将来は英語を活かした職業に就きたいと思うようになりました。なので、中学、高校時代は本当に英語ばかり勉強していていました。
高校に入ってからは、近所の個人でしている英会話スクールに通い始めました。イリノイ州に留学経験のある20代の男性が、個人で英語を教えていて、そこに友達数人と三年間通っていました。
クラスは先生の弟と私達三人だけというとても少人数だったので、聞きたい事はすぐに聞けるし、英語しか話してはダメという規則でしたので、友達同士とはいえ、なあなあにならずに学習できていたと思います。
しかし、生徒が増えなかった為、教室は2年で閉鎖。そして受験生となったので、しばらく英会話からは遠ざかり、受験の為の英語の勉強に専念。
そして、短大の英文科に進学しました。その頃からイギリスのバンドの追っかけに行くようになり、バンドの人とコミュニケーションを取るために、それはもう一生懸命自力で勉強しました。

イギリス英語に慣れるまで時間がかかった

まずは、単語です。
単語量をとにかく増やさないと、相手の言ってる事が分からないし、単語量が多ければ、片言でもこちらの言いたい事が伝わるからです。日常会話で必要な単語から受験時代に学んだ単語まで、単語帳に書いて、何度も何度も覚え直して、頭に叩き込みました。
そして、短大在学中に夏休みを利用して単身で一人で行ったのですが、その時に、本当に自分の英語力の未熟さに打ちのめされました。バンドの人達は分かりやすく話してくれてたから、まだ理解できていたんだな・・・と。
いざ、イギリスに行ってみると、とたんに言っている事が殆ど聞き取れなくて、しかも、土地によって英語にクセがあるのです。
いわゆる、方言です。イギリスのバンドの人達と接していたので、イギリス英語には慣れていたつもりですが、本当に、土地によって発音が違ったり、言い回しが違ったりして、もう愕然としました・・・。
短大在学中は週に一度、ベルリッツに通っていました。
教師の質が高く、グループレッスンで悪くはなかったのですが、人の言ってる事を聞くのも勉強にはなるけれど、もっと話したいという欲求がありましたし、とにかくレッスン料が高いので、半年ほどでやめました。それに週に一度、一時間のレッスンだと、のってきたところで終了というのも消化不良でした。

英会話教室の秘書として働く

そこで、短大卒業後は、外資系の子供用の英会話教室に秘書として就職しました。ネイティヴの先生ばかりの教室で、先生のお世話をしたり、ヘルプに入ったり、外資系だったので上司も外国人で、これは英語を使って、上達できるし、お金も稼げる一石二鳥の仕事だと思いました。
先生たちはアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど色んな国から来ていたので、色んな発音の英語に触れる事ができ、耳慣れしていくと思いました。ここでの仕事はとても楽しいものでした。
日常的に英語を使いますから、毎日が英語の勉強になりました。しかし、私以外の秘書の殆どが留学経験があり、私は最も話せなかったので、時に落ち込み、時にプレッシャーでした。
そして、そこで、単語だけでなく、文法もしっかりと学んで話さないと、仕事では通用しないという事も身に染みました。
英会話教室では2年勤めましたが、教室が閉鎖。

イギリス人の彼氏ができてから英語量が急上昇

そこで私は思い切ってしばらくイギリスに留学しようと思い立ちました。さらに英語力を磨きたかったのです。
お金は貯めていましたし、親も賛成してくれて、私はまずは半年の観光ビザで入国して、公立のカレッジのEFLコースに入学しました。
ロンドンだと日本人が多いので、地方都市を選びました。同じクラスの生徒は殆どがヨーロッパからの生徒で、すぐに仲良くなったのですが、彼らと話していると、自分と同じレベルなので、お互い間違ったまま話している事が多く、早くイギリス人の友達を作らなければ・・・と思いました。
しかし、イギリス人の友達はなかなかできず・・・。しかし、なんとイギリス人の彼氏ができました。
ここで私の英語力はぐんと伸びました。
とにかくコミュニケーションをしっかりとらないといけない相手ですし、一緒にいる時間が長い上に、恋愛感情のある相手ですから、とにかく我慢強く接してくれて、間違いも直してくれました。その彼氏が現在の夫です。

英語力を上げるために私が行ったこと

まとめますと、英語を上達するには、まず単語量を増やす。できるだけ増やす。
そして、文法もちゃんと勉強して、文章でちゃんと正しく話すように意識する事。
最後に、話す機会、英語に接する機会をとにかく増やすことです。
これは日本にいても、外国にいてもです。留学したからと言っても、スーパーで買い物する時に話すだけ・・・という日本人も沢山いたので。
日本にいるなら、英語を話す環境にできるだけ身をおく努力をします。これはあくまで私の経験からですが、勉強ばかりしていても、実際に使っていかないと英会話力は伸びないです。
かといって、実際に使っていても、勉強する事は必須です。受験勉強で学んだ英語、学校で学んだ英語では話す事はできないというのは、大きな間違いです。
すべて重要な基礎として役に立ちます。勉強に無駄な事は一つもありません。英語を話せるようになる、相手の言ってる事を理解できるようになるには、大変な努力を必要とします。
何事も習得するには、簡単では無いという事です。私自身、英語は一生勉強だと思っています。
私の体験談が誰かのお役に立てるのは分かりませんが、英語を話せるようになりたい!と思われる方、まずは好きな事から入って下さい。
好きこそ持続です。英語を勉強する向こうにある楽しい事に向けて勉強して下さい。そうしたら、苦だけではなくなると思います。


ペンネーム:toatch21(53歳・女性・専業主婦)
英語レベル:日常の英会話は問題ありません。


toatch21さん、ご投稿ありがとうございます!

海外に28年間も暮らしている日本人女性の方の貴重な体験談でした。
やはり英語学習において一番大切なことは動機だと思います。
toatch21さんの場合は、イギリスのバンドにハマったことがきっかけですね!
海外で働いてみたい!英会話を楽しんでみたい!など、英語を学ぶ上で目標があると長続きして、英語力の定着にも繋がります。
使える英語力を養うのは、やはりインプットだけでなくアウトプットもしていけるのが大切です。
勉強した内容をすぐ使ってみるのが一番ですが、そうでなくとも、自分で学んだ文法を使って英文を作ってみるなどでも効果があります。
是非、目標をもって楽しく英語学習を続けていってくださいね!




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